かいちょうのブログ

大学生です。私の心象風景をつらつらと表現。できる限りおもしろく。

ハチクロ書評

我、ハチクロを読みけり。

 

まずこちらのグラフをご覧ください

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縦軸が満足度、横軸が巻数です。

回を追うごとに満足度が高まる、右肩上がりのグラフになっております。そして、満足度は高い水準で推移しています。

 

社会に揉まれ、荒んだ心でこの作品を読んだ。大学時代、学生ラウンジでなんの気無しにくっちゃべっていたあの時間がいかにかけがえのないものであったかを思い知らされた。劇的な何かが起きなくてもそれはそれで良かったんだなぁとしみじみ。

そして、ひとりひとり別々の人生を歩み始め、会える人はどんどん減っていくのかなと思うと、何かうっひょ〜って感じになった。社会人2年目の語彙力なんてまだまだこんなもん。今の自分にも、近いうちに起こることかと思うとまだまだ心は大学生のままでいたいと思いました。

 

竹本くんが「自分はからっぽなんだ」て悩んでるけど、同じ歳の頃僕は「ロン!タンヤオピンフ!サンショクドラドラ!」て言ってるだけで世界が回ってたから、竹本くんは達観してるなと思った。

けど今なら僕にも「からっぽの音」が聞こえます。僕の場合、なんか、プス〜っていう、空気の抜けるような感じな気がする。あれ、プチプチつぶす時に、潰した感じしない時のあの感じ。だと思う。今思えば竹本くんが1番自分に近い気がする。よし、チャリでも漕ぐか。

 

真山、リカ、あゆ、野宮の恋愛関係がしんどい。

みんな一途で困るよな。野宮がひたすら災難。

リカを追う真山を追うあゆを追う野宮っていう工程だから、最下流の野宮が上に振り回される下請け企業に見えて仕方がなかった。

 

ハチミツとクローバーっていう題名にも意味がありました。普通に泣ける。竹本の涙がいちばんくる。グッとくる涙スポットとして、別れ際の電車は鉄板ですな。

 

何書いてるかわかんないけど、とりあえずこれぐらいで。