軽音サークルに入ってる私が感じるゾッとする瞬間
この時期になると、私の所属する軽音サークルでは新入生の人数がある程度決まりはじめます。なので、多くの新入生はこれから軽音サークルというものを肌で実感することになるでしょう。
そこで今回私はこれまで感じてきた「軽音サークルにいてゾッとした瞬間」というものをいくつかまとめてみました。
[目次]
1.うまい新入生が入ってくる。
これは上回生になると必ず経験する壁です。「高校からやってました。はい。一応軽音部にも入ってました」なんて言う新入生には要注意。もれなくうまいです。先輩は言葉を失います。
なかでも1番怖いパターンが
「中学からやってました。…けど、まあそんなに触ってないので実質初心者みたいなもんですよ(笑)」
これです。
新入生の壁を3度迎えている歴戦の4回生であればこの言葉の怖さをより強く感じるでしょう。こちらはその言葉を少しも鵜呑みにしていないということだけは声を大にして言っておこう。
2.ピアノやってたやつと同じバンド
ピアノやってたやつってのは、だいたい小学校から習ってたというパターンが多いのです。言ってしまえば音の英才教育を受けたエキスパート達なのです。
彼らは些細な音程の違いにも気づきます。おたまじゃくしを知らない私のようなものにとってはこれほど格上の存在はいません。
みなさん、耳コピをする際は要注意です。彼らは気づいています。
3.自分がコピーするバンドのガチ勢の方が観客
自分のバンドが演奏するコピー元のバンドのガチ勢の方は演奏を「見る」ではなく「審査する」方向で見ます。彼らはそのバンドと共に育ち、そのバンドへの造詣を深め洗練し続けた猛者です。簡単には私たちを認めません。
彼らは、自分の担当外のパートも意外としっかり聞いています。例えばガチ勢の方がギタリストであっても、私のベースプレイの違和感には気づきます。同じパート同士なんてことになってしまった時はもう終わりです。演奏中彼らとは目を合わせないことを最優先してください。目が合えば石にされます。
4.深夜スタジオ
この一言だけで全てのバンドマンを戦闘不能にします。彼らは普段不健康なくせに睡眠はしっかり取りたいのです。
深夜練は、最初の1時間ほどは何をしても楽しく感じます。その楽しさが行きすぎた結果、やる予定もない曲を即興で演奏しはじめ、ある人は引くほどハイテンションで歌い、ある人はイントロしか弾けないのに無理にセッションに参加し、残りの演奏を雰囲気で乗り切ります。そして、他の人はやることがないので動画を撮り「深夜練でいきなり9mm始まったww」などと呟き、6いいねぐらい稼ぎます。みんな意外と起きてるんだね。
そして、いわゆるランナーズハイの1時間を超えてからは誰も楽器を持ちません。ひたすらスマホを愛でています。スマホはもはや俺たちの臓器です。
5.LINE上での「バンド名決めましょう」
この一言で一瞬にしてピリッとします。全員がお互いを牽制し合います。そして、この一言以降バンドのグループラインは全く動かなくなります。
そして結局はコピー元のバンド名を少しモジッた程度に落ち着き、全員がユーモアを生贄にし安全策をとります。(例:B’z→G'z/ヤバいTシャツ屋さん→ヤバいYシャツ屋さん/10-FEET→50-FEETなど。)
または、そのバンドメンバーの中の誰かの名前をねじ込んで、その子を生贄にするパターンもあります。(例:SEKAI NO OWARI→YAMADA NO OWARI/岸田教団→山田教団など。)
ちなみに、困った挙句に下ネタに走るパターンは博打なので用法・用量をお守りください。あまり高度な下ネタにすると、「このバンド名どういう意味ですか?」て純粋に聞かれた時に「あ、ん。まぁね。」というしかなくなります。
みなさんもバンドという華々しさの陰に隠れたこのような側面にも十分にご注意願いたい。
※これらのことは筆者の主観が多分に含まれています。「こいつこんなこと考えてるんだ」ぐらいに思ってくれれば大丈夫です。